ストーリーと言いますか、世界観について考えていこうと思います。
とても単純明快で幼稚なストーリーですが、ボードゲームで小難しい世界を構築してもプレイ中に世界観を感じてもらいにくいですし、ターゲットを広く取りたいので万人に分かりやすい幼稚な世界観を目指しています。
ファンタジックな世界観
黄金竜、伝説の秘宝のキーワードから分かるように幻想的な中世ヨーロッパの世界をイメージしています。テレビゲームなんかでよくある、〇〇クエストや〇〇ファンタジーの世界をボードゲームで再現していると思っていただいて構いません。
子供でも大人でもボードゲームを通じて、非現実的な世界を楽しむことはテレビゲーム、ボードゲームに関わらず、ゲームならではの醍醐味だと思います。
森や緑の草原が果てしなく広がり、空には巨大な竜が飛ぶ。
レンガ造りの家や城には、剣を携えた騎士やトンガリ帽子を被った魔女が佇んでいる。
世界の果てには、暗闇に包まれた幽玄な城があり、そこには黄金色の巨大な竜が潜み、世界の秘宝を独り占めしている。
選ばれし勇者と呼ばれる者達は、我先にと黄金竜討伐に向かうが、道中には数多くのモンスターが勇者を亡き者にしようと襲いかかる。
と、実に平凡な世界観なのです。
ストーリーからゲーム内容が分かるように
単純なストーリーからゲームの内容が分かるようにしています。
ボードゲームの目的が、黄金竜に奪われた秘宝を取り戻すことだとすぐに分かると思います。
ボードゲームで説明書をじっくり見てから、皆でプレイを開始する人は少ないので、少しでもイメージが湧きやすく、ゲームシステムに直結できるように考えたストーリーが、このように単純明快なものになっています。
ボードゲームにおけるストーリーの重要性
オセロや将棋のようなボードゲームには、ストーリーがなくても問題はありません。
ストーリーが必要となるボードゲームは、世界観がしっかりと出来たものだと思います。
[キル ドクターラッキー]というボードゲームがあるのですが、悪い人物であるドクターラッキーを暗殺するのが目的のゲームです。ラッキーという名前がポイントで、ドクターラッキーはゲームのメカニクスに守られ、なかなか暗殺されません。
暗殺が目的なので、いざ暗殺する時に他プレイヤーから邪魔をされるので、何度も暗殺の危機から逃れられるようになっていて、名前の通りラッキーなのです。
このゲームのように、登場人物がしっかりと作られているゲームには、ストーリーが勝手に生まれてきます。とって付けたストーリーよりも世界観を構築していく事で自然とストーリーが出来上がるのがベストだと思います。