協力型ボードゲームは、熟練者と初心者が協力しながらゲームをすすめることが出来るが大きな特徴になっていますが、時として問題となるのが、[奉公問題]です。
ボードゲームの奉公問題とは、熟練者が初心者に対して、最善手を強要することです。
ボードゲームに精通すると、手番手番での一番有効となる最善手というものが自然と導きだすことができますが、初心者は、どうしても、手番ごとに最善手が思いつかないこともあります。
最善手が思いつかない時に、熟練者はアドバイスをするのですが、アドバイスも2度3度となってくると、初心者のプレイヤーは、自分で考えて遊んでいるのではなく、やらされている感を強く感じてしまいます。
やらされている感を感じてしまうと、途端に熟練者に奉公している状態になり、ゲームそのものがつまらないと思ってしまいます。
協力型ボードゲームで、[奉公問題]を完全になくせているボードゲームはなく、奉公問題を理由に協力型ボードゲームを嫌うプレイヤーも多いのが現状です。
奉公問題の解決方法
協力型ボードゲームは、ヘビーボードゲーマーでも新鮮に遊ぶことが出来る、とても楽しいデザインなのですが、奉公問題をうまく解決しないと大切な面白味がスポイルされてしまいます。
奉公問題の解決案として、熟練者が初心者にアドバイス出来ないように、ゲーム中はプレイヤー間のアドバイスを禁止にするルールを採用すれば良いのかもしれません。
ただ、ルールでプレイヤー同士のインタラクションを封じることは、ボードゲームの楽しさのワイワイ感がなくなるので、あまり良い案にも思えません。
アドバイスはルール上、OKにしておき、アドバイスを受けた初心者や周囲が不愉快に感じた時にペナルティを課す案なら、インタラクションと奉公問題を解決出来そうです。
ペナルティは、単純に点数の減点が考えられますが、協力型ボードゲームに点数を競い合わすメカニクスを考えないとペナルティの意味があまりないかもしれません。
協力型ボードゲームに感じるボードゲームの可能性
ボードゲームは、プレイヤー同士が競争することで盛り上がります。ほとんどのボードゲームは競争型ですが、[パンデミック]という協力型ボードゲームの傑作も生み出されていることを考えると、今後大ヒットを飛ばすのは協力型のボードゲームかもしれません。
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