まさにボードゲームはジレンマの連続で、むしろプレイヤーはこのジレンマを楽しむ為にボードゲームを遊んでいると言い切ってもいいかもしれません。
有名なボードゲームデザイナーにクニツィアという人がいるのですが、このデザイナーの作るボードゲームはジレンマを感じるゲームが多く、敬意を表し、クニツィアジレンマなんて言葉があります。
クニツィアジレンマ
ライナー・クニツィアというドイツのボードゲームデザイナーで、せりゲームの傑作[モダンアート]や、バースト系の傑作[ポイズン]等、500以上とも言われるボードゲームを作り上げたボードゲームで成功した人物です。
このクニツィアが、作ったボードゲームにおける強烈なジレンマを、クニツィアジレンマと呼んでいます。
[ポイズン]というボードゲームは、3種類の薬品カードと毒薬カードを手札として、各プレイヤーに配り、それぞれの薬品カードが置かれた場に、
カードを置いていきます。場に重なったカードの数値が14以上になってしまうと、そのカードを引き取らなければいけません。
最終的に手札カードの数値の合計が多いプレイヤーが負けとなります。いわゆるバースト系ゲームなのですが、2つのルールがあるおかげで単純なゲーム性に強烈なジレンマが盛り込まれています。
- 1番多く同じ薬品カードを持ったプレイヤーは、その薬品カード分は計算しない。
- 毒薬カードはどこにでも置けるが、引き取った時はマイナス2点。
わざと13を超えるようにして、特定の薬品カードを集める作戦、その作戦を邪魔するように毒薬カードを押し付ける。
手札から、どの薬品カードから置いていくのか、どのタイミングで毒薬カードを投入するのか。
シンプルなメカニクスの中にあるジレンマがなんとも歯痒く楽しいボードゲーム(カードゲーム)です。
イライラするジレンマ
クニツィアのように、質の良いジレンマならイライラせず、歯痒さを楽しめますが、質の悪いジレンマはとてもイライラします。そもそも、イライラするジレンマはジレンマとは言えません。
例えば、ジレンマを感じながら選んだ結果がゲーム中にハッキリ分からないなんて言うのは最悪ですね。